釣果UP!アジングリグの種類と初心者向け使い分け術
こんにちは。黒耳アジング研究所、運営者の「黒耳」です。
アジングを始めたばかりのころは仕掛けのバリエーションが多すぎてどれを使えばいいのか迷ってしまいますよね。ネットで検索しても専門用語ばかりで結局自分に合ったものがわからないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事ではアジングリグの種類の基本から初心者でも迷わない使い分けの基準までをわかりやすく解説していきます。スプリットとキャロの違いやそれぞれの結び方や作り方さらには状況に合わせた重さの選び方なども網羅しています。読み終えるころには釣り場に着いてから迷うことなくその日の状況に最適な仕掛けを選べるようになっているはずです。
- アジングで使われる代表的な仕掛けの特徴
- 初心者におすすめの基本リグとその理由
- 飛距離や水深など状況に合わせた使い分け方
- 現場で役立つ簡単な作り方と結び方のコツ
アジングリグの種類を徹底解析する基本ガイド

アジングでは、狙う場所や魚のいる層に合わせていくつかの仕掛けを使い分けるのが一般的ですね。ここでは、まず基本となるリグの特徴や、それぞれのメリット・デメリットを一つずつ整理していこうかなと思います。
初心者が知るべきアジングリグの種類と特徴

アジングで使われる仕掛けは、大きく分けると5つの種類があります。それぞれに得意な状況があるので、まずはどんなものがあるのかをざっくり把握しておきましょう。釣り場に着いてから「今日はどのアプローチでいこうかな?」と作戦を練るのが、アジングの醍醐味でもありますからね。
1. ジグヘッドリグ(ジグ単)
基本となるのは、オモリと針が一体になったジグヘッドリグ、通称「ジグ単」ですね。アジングの仕掛けの中で最もシンプルでありながら、最も奥が深いリグです。ラインの先端にジグヘッドを結び、ワームをセットするだけで完成します。ダイレクトな操作感があり、アジの繊細な「コンッ」というアタリや、フワッと食い上げるような違和感をダイレクトに感じ取れるのが最大の特徴です。近距離戦や常夜灯周りでは無類の強さを発揮します。
2. スプリットショットリグ
ジグ単の少し上(だいたい20〜30cmくらい上)にオモリを追加した仕掛けがスプリットショットリグです。専用のシンカーや、磯釣りなどで使うガン玉をラインに噛ませるだけで作れるので、現場での手直しがとても簡単です。「ジグ単では届かないけれど、大掛かりな仕掛けを組むのは面倒だな」という時に重宝します。軽いジグヘッドの自然な動きを活かしつつ、飛距離と沈下速度を稼げるのがメリットですね。
3. キャロライナリグ(キャロ)
遊動式のオモリ(中通しシンカー)を使って遠投する仕掛けです。ラインがシンカーの中をスルスルと通る仕組みになっているため、アジがワームを吸い込んだ時にシンカーの重さを感じにくく、違和感なく食い込ませることができます。沖の深場(ディープエリア)や、強い風が吹いている状況でも、しっかりとボトムをとってアピールできるのが強みです。仕掛け作りは少し複雑になりますが、良型のアジを狙うなら必須の武器になります。
4. フロートリグ
飛ばしウキ(フロート)を使って、遠浅の表層を狙う仕掛けです。ジグ単では絶対に届かないような沖合の潮目や、ライズが起きているポイントを直撃できます。フロート自体に浮力があるため、重たい仕掛けを大遠投しつつも、水面直下をフワフワとスローに漂わせることができるという、非常に理にかなったシステムです。メバリングのイメージが強いかもしれませんが、アジングでも「沖の表層」という特定の状況下では爆発的な威力を発揮します。
5. ダウンショットリグ
一番下にオモリを付け、その上のラインに直接フックを結ぶ仕掛けです。ブラックバス釣りでは定番ですが、アジングでも底(ボトム)をじっくり狙う際に非常に有効です。シンカーが下にあるため、ボトムの地形変化を感じ取りやすく、根掛かりを回避しやすいというメリットがあります。また、シンカーが着底した状態でロッドを軽くシェイクすると、ワームだけがノーシンカー状態でフワフワと動くため、活性が低く底に張り付いているアジに口を使わせることができます。
- ジグヘッドリグ(ジグ単):一番シンプルで基本となる仕掛け。感度抜群。
- スプリットショットリグ:ジグ単の少し上にオモリを追加。手軽に飛距離アップ。
- キャロライナリグ(キャロ):遊動式オモリで遠投&深場攻略。食い込みが良い。
- フロートリグ:飛ばしウキで遠浅の表層をスローに攻略。
- ダウンショットリグ:一番下にオモリ。底をネチネチとピンポイントで狙う。
これらの特徴を知っておくことで、釣り場で「今はどの仕掛けがベストかな?」と考える楽しみが増えますよ。最初から全てを使いこなす必要はありませんが、引き出しとして持っておくと、どんな状況でもアジに出会える確率がグッと上がります。
アジングリグの種類別重さと使い分けの基準
仕掛けの種類がわかったら、次は「重さの目安」と「使い分けの基準」ですね。アジングにおいて、リグの重さ選びは釣果を決定づけると言っても過言ではありません。重さは狙う距離や水深、潮の速さ、そしてアジの活性によって細かく変えていくのが基本になります。
ジグ単の重さ選び
ジグ単の場合は、だいたい1g前後(0.4g〜2.0g程度)を基準にすると使いやすいかなと思います。僕の場合、初めての場所や状況がわからない時は、パイロットルアーとしてまずは1.0gか1.2gを結びます。漁港内の常夜灯周りなど、近距離を狙うならこれで十分ですね。
もしアジがプランクトン(アミ)を偏食していて、フワフワと漂うものにしか反応しない時は、0.5g以下の超軽量ジグヘッドの出番です。逆に、少し風があったり、水深が5m以上あるような場所を手早く探りたい時は、1.5g〜2.0gへと重くしていきます。
スプリットとキャロの重さ選び
少し風があったり、中距離を狙いたい時はスプリットショットリグの出番です。シンカーの重さは1.5g〜3.0g程度が扱いやすいですね。ジグヘッド自体は0.3g〜0.5gなどの軽いものを使用し、シンカーの重さで飛ばすイメージです。
さらに沖の深場や強風の時は、重いシンカーを使えるキャロライナリグを選びます。キャロの場合は3.0g〜10g以上と、かなり重めのシンカーを使うことができます。水深が10mを超えるようなディープエリアや、激流のポイントでは、5g以上のキャロで一気にボトムまで沈めるアプローチが効果的です。
フロートとダウンショットの重さ選び
遠浅のエリアで遠くの表層をフワフワと漂わせたい時はフロートリグを使いますが、重さはフロート自体の浮力と重量に依存します。7g〜15g程度のフロートを使えば、強風下でも矢のように飛んでいきます。フロートの先につけるジグヘッドは0.2g〜0.4g程度の極小サイズが基本です。
底に張り付いているアジを狙うダウンショットリグは、1.8g〜5.0g程度のシンカーを使います。ボトムの感覚がしっかりと手元に伝わる重さを選ぶのがコツです。
| リグの種類 | 得意な距離・状況 | 重さの目安(シンカー等) | ジグヘッドの重さ |
|---|---|---|---|
| ジグ単 | 近距離・常夜灯周り・表層〜中層 | - | 0.4g〜2.0g |
| スプリット | 中距離・少し風がある時・中層〜ボトム | 1.5g〜3.0g程度 | 0.3g〜0.5g |
| キャロ | 遠距離・深場・強風時・激流 | 3.0g〜10g以上 | 0.2g〜0.5g |
| フロート | 遠距離・遠浅の表層・沖のライズ | 7g〜15g(フロート重量) | 0.2g〜0.4g |
| ダウンショット | ボトム(底)狙い・低活性時 | 1.8g〜5.0g程度 | ノーシンカーフック等 |
※表の数値はあくまで一般的な目安ですので、現場の風や潮の状況に合わせて微調整してくださいね。アジの反応を見ながら、0.2g単位で重さを変えていくのがアジングの面白さでもあります。
ジグ単が初心者におすすめな理由と基本

色々な仕掛けを紹介しましたが、アジングをこれから始める方には、圧倒的に「ジグヘッドリグ(ジグ単)」をおすすめします。僕自身も、アジングの釣果の8割以上はこのジグ単で出しています。
トラブルが少なく釣りに集中できる
理由はとてもシンプルで、仕掛けの作り方が一番簡単でトラブルが少ないからです。ラインの先端にジグヘッドを結んでワームを真っ直ぐ刺すだけなので、すぐに釣りが始められます。夜間の暗い釣り場や、風が吹いている状況で複雑な仕掛けを組むのは、初心者にとってかなりのストレスになります。ジグ単なら、もしラインが切れてしまっても数十秒で結び直すことができるので、貴重な時合い(魚が釣れる時間帯)を逃しません。
アタリの感度が圧倒的に良い
また、仕掛けが直結されているので、アジの繊細なアタリがダイレクトに手元に伝わってくるのも大きなメリットですね。アジングのアタリは「コンッ」という明確なものだけでなく、「フワッ」とテンションが抜けるようなアタリや、モゾモゾとした違和感のようなアタリも多いです。ジグ単は途中に余計なパーツ(スイベルやシンカー)がないため、ロッドティップ(竿先)からワームまでが一直線になりやすく、海中のわずかな変化を感知する能力に長けています。
アジングの基本動作が身につく
「投げて、任意のレンジ(深さ)まで沈めて、ロッドでアクションをつけてアタリをとる」というアジングの基本動作を身につけるには、ジグ単が最適かなと思います。まずは1gのジグ単を基準にして、カウントダウン(着水してから何秒沈めるか)でレンジを刻む感覚を掴んでみてください。
ジグヘッドの形状にも「ラウンド型(丸型)」や「ダート型(矢じり型)」などがありますが、最初は引き抵抗がわかりやすく安定して泳ぐラウンド型を選ぶと良いでしょう。
ジグ単の操作に慣れてきたら、ロッドワークでワームにどう命を吹き込むかが次のステップになります。より詳しい動かし方については、アジングにおけるジグ単の基本アクションと誘い方も参考にしてみてください。基本の「リフト&フォール」をマスターするだけで、釣果は劇的に変わりますよ。
スプリットとキャロの違いと遊動式の利点

アジングに慣れてきて、ステップアップしていくと、「スプリット」と「キャロ」の使い分けで悩むことがあるかもしれません。「どちらも遠くへ飛ばして沈めるための仕掛けでしょ?」と思うかもしれませんが、実は構造と得意なシチュエーションが明確に異なります。この2つの最大の違いは、オモリ(シンカー)が固定されているか、動く(遊動式)かという点にあります。
スプリットショットリグの機動力
スプリットショットリグは、ラインに直接ガン玉を噛ませたり、ゴム管でシンカーを固定したりするため、オモリが固定されています。この構造のメリットは、とにかく準備が簡単で手返しが良いことです。「あ、ちょっと風が強くなってきたな」と思ったら、ジグ単の仕掛けを切らずに、そのまま上にガン玉を打つだけで即席のスプリットが完成します。
アクションをつけた時のレスポンスも良く、ロッドをチョンチョンと煽ると、シンカーを支点にしてワームがキビキビと動きます。ただし、アジがワームを吸い込んだ時にシンカーの重さがダイレクトに伝わるため、活性が低いと「コツッ」と当たってもすぐに吐き出されてしまう(ショートバイト)ことがあります。
キャロライナリグ(遊動式)の圧倒的な食い込み
一方、キャロライナリグはラインがオモリの中を通る「遊動式」になっています。メインラインに中通しシンカーを通し、スイベル(ヨリモドシ)を結び、その先にリーダーと軽いジグヘッドをセットする形です。
遊動式の最大の利点
アジはエサを水ごと「吸い込む」ように捕食します。遊動式のキャロの場合、アジがワームを吸い込んだ時に、ラインがシンカーの中をスルスルと滑るため、魚にシンカーの重さ(違和感)を与えにくいんです。
そのため、キャロは食い込みが抜群に良く、遠投した先の水深10m以上あるようなディープエリアでも、アタリが明確に伝わりやすいという強みがあります。また、シンカーが着底した後に、ワームだけがゆっくりとノーシンカー状態でフォール(沈下)していく「フリーフォール」の時間を長く作れるのも、キャロならではの強力な誘いになります。
少し仕掛け作りは複雑になりますが、沖のブレイク(駆け上がり)や潮のヨレに潜む大型のアジ(ギガアジなど)を狙うなら、絶対に覚えておきたいリグですね。
フロートリグで狙う遠投と表層攻略のコツ

ジグ単では絶対に届かない沖合でアジがライズ(水面でパチャパチャと小魚やプランクトンを捕食している状態)している時。指をくわえて見ているしかなかった経験はありませんか?そんなもどかしい状況で大活躍するのがフロートリグです。
飛ばしウキの役割とメリット
フロートリグは、飛ばしウキの役割を果たすフロート(浮き)を使うことで、重量を稼いで大遠投しつつ、先端の軽いジグヘッドで表層をゆっくりと漂わせることができます。遠浅のシャローエリア(水深が浅い場所)を広範囲に探るのにも向いていますね。例えば、サーフ(砂浜)やゴロタ浜など、足元が浅くて釣りにならないような場所でも、フロートを使えば沖のブレイクラインまで仕掛けを届けることができます。
フロートの種類:F(フローティング)とSS(スローシンキング)
フロートには大きく分けて2つのタイプがあります。水面に完全に浮く「F(フローティング)」タイプと、ゆっくりと沈んでいく「SS(スローシンキング)」タイプです。
アジが完全に水面を意識している時は、Fタイプを使って水面直下をデッドスロー(超低速)で巻いてきたり、潮の流れに乗せてドリフト(漂わせる)させたりするのが効果的です。一方、表層には出きらないけれど、少し下のレンジ(水面下1〜2m)を広範囲に探りたい時は、SSタイプを使ってゆっくりとカウントダウンさせながら探るのがセオリーです。
仕掛けの組み方とアクションのコツ
フロートの組み方には、ラインの端にフロートを結び、エダスを出してジグヘッドを結ぶタイプ(Fシステムなど)や、中通し式のフロートを使うタイプがあります。最近は飛距離が出て絡みにくいFシステムが主流ですね。
表層を意識しているアジには、ワームを激しく動かすのは逆効果になることが多いです。アクションは最小限に留め、ラインテンションを張らず緩めずの状態をキープしながら、潮に乗せてフワフワと流すようなイメージで誘うのが最大のコツですよ。コツッという小さなアタリが出たら、スイープに(ゆっくりと竿を立てて)アワセを入れてください。
ダウンショットリグの活用とボトム攻略法
アジングでは少しマイナーな存在かもしれませんが、ダウンショットリグの仕組みと使い方を知っておくと、他の人が全く釣れていないようなタフコンディションで一人勝ちできる強力な武器になります。
ボトムべったりな低活性アジを狙い撃つ
ダウンショットリグは、ラインの一番下にシンカー(オモリ)を結び、その10cm〜30cmほど上のラインに直接フック(針)を結ぶ仕掛けです。このリグが最も効果を発揮するのは、冬場の低水温期や、日中のデイゲームなど、アジがボトム(底)にべったりと張り付いていて、中層まで浮いてこないような厳しい状況です。
ダウンショットの強み
一定の層(ボトムから数センチ〜数十センチのレンジ)をキープしたまま、仕掛けを大きく移動させずにネチネチと誘い続けることができるのが最大の強みです。シンカーを底につけたままラインを軽く揺らすと、ワームだけがノーシンカー状態で艶かしくアクションします。
根掛かり回避とシンカーの選び方
また、一番下がオモリなので、岩礁帯や海藻が生い茂るエリアでも、フックが障害物に触れにくく、根掛かりを回避しやすいという大きなメリットもありますね。
シンカーの素材にもこだわるとさらに釣果が伸びます。鉛製のシンカーでも十分ですが、タングステン製のシンカーを使うと、シルエットが小さくなるため空気抵抗が減って飛距離が伸びますし、何よりボトムの硬さ(砂地なのか、岩盤なのか)が手元にカツカツと明確に伝わってきます。
フックは、アジング用のジグヘッドの鉛部分をニッパーで割って自作するか、管付きのチヌ針などの極小フックを直接ラインに結んで使用します。ワームは浮力のあるタイプを選ぶと、水中で水平姿勢を保ちやすく、アジへのアピール力が高まります。
状況に応じたアジングリグの種類とその選択術

それぞれの基本の仕掛けを理解したところで、次は実際の釣り場で直面するさまざまな状況に合わせて、どのリグを選べば良いのかを具体的に見ていきましょう。アジングは「状況適応力」が試されるゲームです。現場の環境を素早く読み解き、最適なリグを選択できるかどうかが、釣果を大きく左右しますよ。
飛距離や水深で考えるアジングリグの種類
釣り場に着いたら、まずは海を観察して「どこを狙うか(飛距離)」と、「どのくらいの深さか(水深)」を確認します。これがリグ選択の第一歩です。
近距離・シャローエリアの攻略
足元の常夜灯の明暗部や、漁港内のスロープ周辺など、近くて水深が浅い(1〜3m程度)場所なら、迷わず「ジグ単」の出番ですね。0.5g〜1.0gの軽いジグ単を使って、表層からボトムまでを丁寧に探っていきます。飛距離は出ませんが、アジの目の前に正確にワームを落とし込み、繊細に誘うことができます。
中距離・ミドルレンジの攻略
少し沖のブレイク(駆け上がり)やミオ筋(船の通り道で深くなっている場所)を狙いたい時、あるいは水深が5m〜8mほどある場所なら、「スプリット」が扱いやすいです。ジグ単では沈むまでに時間がかかりすぎたり、途中で潮に流されて狙ったポイントから外れてしまったりする状況で、スプリットの適度な重さが活きてきます。
遠距離・ディープエリアの攻略
さらに遠くの潮目や、水深が10m以上あるようなディープエリア、または潮流が川のように速い場所を攻めるなら、重いシンカーを使える「キャロ」の独壇場になります。一気にボトムまで仕掛けを送り込み、広範囲をサーチするのに最適です。
逆に、「遠くを狙いたいけれど水深が極端に浅い(シャロー)」という特殊な状況(サーフや遠浅のゴロタ場など)の場合は、重いキャロだとすぐに底を擦って根掛かりしてしまうため、沈みすぎない「フロート」を選ぶのが正解かなと思います。地形と水深の掛け合わせでリグをイメージできるようになると、アジングはもっと楽しくなりますよ。
現場で役立つアジングリグの作り方と結び方

釣り場で仕掛けを作り直すのは、風が吹いていたり暗かったりすると意外と大変ですよね。しかし、状況が変わったのに「結び直すのが面倒だから」と合わないリグを使い続けていると、釣れる魚も釣れなくなってしまいます。素早いリグチェンジは釣果アップの必須条件です。
手軽なジグ単とスプリット
ジグ単なら、メインライン(エステルやフロロカーボン)またはリーダーに、クリンチノットやユニノット、あるいはトリプルエイトノットで直結するだけなので簡単です。慣れれば10秒で結べます。スプリットも、ジグ単の仕掛けの途中にガン玉などのオモリをペンチで軽く噛ませるだけなので、現場ですぐに対応できますね。
複雑なリグは事前準備が命
キャロやフロートは、中通しシンカーを通し、クッションゴムを入れ、スイベル(ヨリモドシ)を結び、さらにその先にリーダーを結ぶ…と、かなり手順が増えます。極細のラインを使って現場でこれをゼロから組むのは至難の業です。
事前準備で現場のストレスをゼロに
初心者の方は、明るい時間帯や自宅の机の上で、あらかじめリーダーにスイベルを結んだ状態の仕掛け(キャロの先端部分)をいくつか作って、仕掛け巻きにストックしておくことを強くおすすめします。こうしておけば、現場ではメインラインとスイベルを結ぶだけで済むので、トラブルの復旧やリグチェンジが劇的に早くなります。
また、遠投系のリグを使う場合はメインラインにPEラインを使用することが多くなります。PEラインとショックリーダーの結束が苦手な方は、初心者でも簡単なPEラインとリーダーの結び方(FGノット・電車結び)を参考にして、自宅で何度も練習して完璧にしておいてくださいね。
風や潮流によるアジングリグの種類選択法
アジングにおいて、飛距離や水深と同じくらい、いや、それ以上に厄介なのが「風」と「潮流」です。この2つの自然条件をどう攻略するかが、仕掛けを選ぶ重要な基準になります。
風を制するリグ選び
軽いジグ単(特に1g以下)は風に非常に弱く、風速が3mを超えてくると、ラインが風に煽られて何をしているのか全くわからなくなってしまうことがあります。ルアーがどこにあるのか、どの深さを泳いでいるのかが分からない状態(ノー感じ)では、アジは釣れません。
そんな時は、迷わずオモリの重さを足せるスプリットやキャロに変更して、仕掛けをしっかり沈めてラインテンションを保つことが大切です。重いシンカーを使うことでラインが張りやすくなり、強風下でもアタリを明確に感じ取れるようになります。
潮流を読むリグ選び
また、潮の流れが速い場所でも同様です。軽い仕掛けだと潮に流されて浮き上がってしまい、アジが潜むボトム付近の層(レンジ)まで沈まないことがあります。状況を見極めて、仕掛けがちゃんと沈む重さのリグを選択してください。潮上(アップクロス)に投げて、自分の正面に仕掛けが流れてくる間にボトムをとる、といったラインメンディングの技術も必要になってきます。
そもそも、潮汐や海面水位の変化を事前に把握しておくことは、アジの回遊ルートや活性が上がるタイミング(時合い)を予測する上で非常に重要です。(出典:気象庁『潮汐・海面水位データ』)僕も釣行前には必ず潮見表をチェックして、潮が動く時間帯に合わせてポイントに入るようにしています。
メタルジグやプラグなどその他の仕掛け
ここまでワームを使ったリグを中心に解説してきましたが、アジングで活躍する仕掛けはワームだけではありません。状況によっては、ハードルアーの方が圧倒的に釣れる場面も存在します。
デイアジングで輝くメタルジグ
日中(デイゲーム)のアジングや、とにかく遠投して広範囲を素早く探りたい時には「メタルジグ」が非常に有効です。デイゲームではアジの視覚が効くため、ワームのゆっくりとした動きは見切られやすくなります。そこで、メタルジグの素早いフォールと、キラキラとしたフラッシング(光の反射)で、アジの捕食スイッチを強制的に入れる「リアクションバイト」を狙うわけです。
3g〜5g程度のマイクロメタルジグを遠投し、ボトムをとってから鋭くしゃくり上げ、テンションフォールで食わせるのが基本です。風が強い日でも弾丸のように飛んでいくので、強風対策としても優秀ですね。
偏食パターンを打破するプラグ
また、アジが水面付近でアミ(極小のプランクトン)やシラスなどを偏食していて、ワームの動きに見向きもしないような時は、シンキングペンシルや小型のミノーなどの「プラグ(ハードルアー)」がハマることがあります。特にクリア系のシンキングペンシルを、水面直下でほとんど動かさずに漂わせる「プラッギング」は、ワームとは違う波動やシルエットでアピールできるため、スレたアジに口を使わせる切り札になります。
ルアーケースの片隅に、メタルジグとプラグをいくつか忍ばせておくと、アジングの戦略がさらに広がって面白いですよ。デイゲームでの具体的なアプローチについては、デイアジングで活躍するメタルジグの選び方とアクションのコツもぜひ読んでみてください。
釣果を伸ばすアジングリグの種類に関するまとめ
ここまで、アジングリグの種類や使い分けについて、かなりディープな部分までお話ししてきました。いかがだったでしょうか?最初は覚えることが多くて大変に感じるかもしれませんが、一つずつ実践していけば必ず身につきます。
まずはジグ単を極める
アジングは「ジグ単に始まりジグ単に終わる」と言われるくらい、ジグヘッドリグが基本であり、最も奥が深いです。まずは1g前後のジグ単でしっかりと基本のキャスト、カウントダウン、アクション、アワセの動作をマスターしてくださいね。ジグ単で「今、海の中でルアーがどう動いているか」をイメージできるようになることが、上達への最短ルートです。
引き出しの多さが釣果を決める
そして、ジグ単ではどうしても届かない沖合、風で沈まない状況、ボトムに張り付いて浮いてこないアジといった「釣れない状況」に直面した時にこそ、今回紹介したスプリット、キャロ、フロート、ダウンショットといった引き出しの多さが活きてきます。これらのリグを適切に使い分けることができれば、周りのアングラーが沈黙している中でも、あなただけが確実に釣果を伸ばすことができるはずです。
ぜひ、ご自身の通う釣り場の地形や、その日の風、潮の状況に合わせて、色々なリグを恐れずに試してみてください。「この状況なら、あのリグがハマるかも?」と仮説を立てて、それが的中してアジが釣れた時の喜びは、何物にも代えがたい快感です。夜間の釣り場では安全(ライフジャケットの着用や足場の確認)には十分配慮しつつ、最終的な判断はご自身の経験と直感を信じて、アジングという最高のゲームを思い切り楽しんでいきましょう!